『呪術廻戦』作中で、伏黒恵が序盤から匂わせていた最後の切り札が、十種影法術の最強の式神『八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)』。
魔虚羅の基本情報や、祓詞『ふるべゆらゆら』について解説していきます!
注意:この記事は、重大なネタバレが含まれる可能性があります。アニメ派の方や、本誌をまだ読み進めていない方が閲覧する際はご注意ください。
『十種影法術』基本情報
伏黒は、呪術界名門御三家の1つである禪院家の術式「十種影法術」を使用します。これは、影を使って式神を顕現させることができる術式です。
現在、伏黒が使用可能な式神6種類
- 玉犬(ぎょくけん) 白・黒
- 鵺(ぬえ)
- 蝦蟇(がま)
- 大蛇(おろち)
- 満象(ばんしょう)
- 脱兎(だっと)
拡張術式により使用可能な式神
- 玉犬・渾
- 不知井底(せいていしらず)
未調伏の式神4種類
- 八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎ いかいしんしょう まこら)
- 円鹿(まどか)
- 貫牛(かんぎゅう)
- 虎葬(こそう)
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『伏黒恵』のプロフィールや術式『十種影法術』、領域展開『嵌合暗翳庭』などを徹底解説!
八握剣異戒神将魔虚羅とは?
自分の命と引き換えにどんな相手も倒せるため、当初から伏黒は強敵に追い詰められた際の”ここぞ”という時の「奥の手」なのが『八握剣異戒神将魔虚羅』です。
歴代の十種影法術師において、誰一人として調伏できなかった最強の式神です。
調伏できていない式神も、調伏の儀式を行うためならいつでも呼び出すことができます。
そのため、渋谷事変での陀艮やパパ黒などの戦闘により重症だった伏黒恵が自分はもう長くないと悟っていた時、重面春太と対峙します。その際、重面を道連れにする形で魔虚羅を呼び出したんですね。
魔虚羅の呼び出し方は他の式神とは異なります。
影絵を手で描くのではなく、左腕内側に右手拳を押し当てて『布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)』の祓詞を唱えることで呼び出すことが可能です。
祓詞『布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)』とは?
先にも述べた通り、魔虚羅を呼び出す際の祓詞が『布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)』です。
祓詞とは、祝詞の一種で神事の前に罪や穢れを清めるために唱えられるものとされています。
布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)の元ネタは?
まず、十種影法術の元ネタは『十種神宝』。今回紹介している魔虚羅の元ネタは、十種神宝のうちの一つである「八握剣(やつかのつるぎ)」だと考えられます。
その十種神宝の力を、最大限発揮するために唱えるのが『布瑠の言』。
すなわち、ふるべゆらゆらの元ネタは、『布瑠の言』です。
布瑠の言とは、「ひふみ祓詞」「ひふみ神言」ともいい、死者蘇生の言霊と言われていることから、死者を蘇らせるほど霊力を増大させる祓詞とされています。
祓詞の中に、
『一(ひ)二(ふ)三(み)四(よ)五(い)六(む)七(な)八(や)九十(ここのたり)
布瑠部(ふるべ)由良由良止(ゆらゆらと)布瑠部(ふるべ)』
とあります。
これを簡単に言い換えると、「人々が病のときにはこれを何回も唱えると、死んだ人も蘇るほどの力が与えられるであろう」とこういった意味になります。
渋谷事変で宿儺と戦った魔虚羅はどうなった?
渋谷事変での戦闘により重症だった伏黒恵が重面春太に刺されます。
自分はもう限界・長くないことを悟り、重面VS魔虚羅になるように、魔虚羅を呼び出します。
ちなみに、この時の重面は引くほどびびっています。
※伏黒を刺して喜んでいる時↓
※魔虚羅出されてビビり倒している時↓
…どんまい。
魔虚羅の顕現を察知した宿儺はその場へ急ぎます。
宿儺は伏黒に強い興味を示していて「オマエにはやってもらわねばならんことがある」と言い、伏黒に反転術式で処置をしました。
渋谷事変では、宿儺の領域展開からの『開(フーガ)』により魔虚羅が敗れ、調伏の儀は無かったことになりました。(※宿儺が魔虚羅倒しましたが、宿儺が呼び出したわけではないため魔虚羅を調伏したわけではありません。)
この戦闘により渋谷の大部分が壊滅状態となり、戦闘の範囲内にいた多くの人が巻き込まれました。
狗巻棘の片腕が無くなっていたのも、この宿儺の領域展開に巻き込まれたのではと考えられています。
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