夏油傑・羂索について徹底解説！日本に4人しかいない特級呪術師の1人でしたが、一般人を大量呪殺して呪術高専を追放された最悪の呪詛師『夏油傑』。五条悟とは高専時代の同級生で親友でした。
今回は、そんな夏油傑（乗っ取られた後は羂索）について徹底解説！
注意：この記事は、重大なネタバレが含まれる可能性があります。アニメ派の方や、本誌をまだ読み進めていない方が閲覧する際はご注意ください。
夏油傑(げとうすぐる)の基本情報
高専時代の(左)五条悟と(右)夏油傑
プロフィール
| 等級 | 特級呪術師 |
| 術式 | 呪霊操術 |
| 使用した主な呪霊 | 特級仮想怨霊「化身玉藻前」、虹龍、口裂け女、他 |
| 技 | 極ノ番「うずまき」 |
| ストレス | 呪霊を取り込む事 |
五条悟とは呪術高専の同級生で親友。高専当時「呪術は弱者（非術師）を守るためにある」という現在とは真逆の思想を持っていましたが、天元の星漿体『天内理子』の護衛・抹消という任務が下されましたが、天内が殺されたことにより任務失敗。
天内の殺害を依頼した『盤星教（ばんせいきょう）』という非術師の宗教団体が、遺体を拍手で喜ぶ光景を見て、非術師は守るべき者なのかと疑念を抱き始めます。
九十九由基との会話の中で「非術師が全て死ねば呪霊もいなくなる」という考えが生まれ、後輩・灰原の死を目の当たりにし、自身が進む道について信念が揺らぎます。
さらにこの夏油が追い込まれてきている中での単独任務。集落を訪れた際に呪力を持った双子の少女が虐待、監禁、村人たちから犯人だと決めつけられて罵倒されていた光景を見た夏油は、「非術師は唾棄すべき猿」「そして猿は嫌い」という結論にここでなってしまします（非術師の事は同じ人間とすら思っていません。利用していた者でも用済みだと判断すれば躊躇いなく殺します）。
こういった学生時代の経験から「非術師を殲滅して呪術師だけの世界を作ること」を目標として、五条とも別れを告げました。
降伏した呪霊を取り込んで自在に操る術式「呪霊操術」の使い手で、基本的な戦闘方法は呪霊による遠距離の物量戦法。
作者から「呪力抜きの素のフィジカルは五条と互角」とも明言されており、呪具の扱いにも長けています。
術式：呪霊操術（じゅれいそうじゅつ）
降伏した呪霊を取り込み自在に操る術式。掌をかざして呪霊を球体にし、飲み込む事で取り込みます。取り込む際の呪霊は「吐瀉物を処理した雑巾の様な味」らしいです。不味そうでしかないですね。
階級換算で2級以上の差がある呪霊は降伏無しで無条件で取り込むことが可能で、取り込める呪霊数に制限はなく、4,000体以上の呪霊を保有していました。
式神使いとはまた違い、呪霊を使役するのに媒介などは一切必要せず、呪霊がもつ術式も呪霊自体の呪力で発動が可能です。
技：極ノ番「うずまき」
呪霊操術の奥義で、取り込んだ呪霊達を1つにまとめて超高密度の呪力を放ちます。
呪霊の数に規定はないため、持っている呪霊を1つにまとめて繰り出すことも、少ない数で連発する事も可能。
デメリットは、呪霊操術の強みである圧倒的手数を捨てなければいけないこと。
夏油が保有していた呪霊：8種類紹介
①特級仮想怨霊・化身玉藻前
登録済みの特級呪霊16体の内の1体で、妖狐玉藻前への恐怖から生まれた呪霊。
乙骨憂太との最終決戦に使われたが、乙骨が祈本里香の呪力制限を解除した攻撃により、吹き飛ばされました。
＼ 乙骨・リカちゃんとの戦いについてはこちらの記事をクリック ／
②鎧武者風の特級呪霊
百鬼夜行の際に夏油が京都に投入した特級呪霊で名称は不明。劇場版『呪術廻戦0』でも登場。
巨体な鎧武者風の呪霊でしたが、術式を駆使した東堂葵によって最終的には祓われました。
③ゾンバの呪霊
乙骨憂太と狗巻棘の任務中に出現した準1級呪霊。名称は不明。
手印と「ゾンバ」という呪文により、頭上から光の柱を降らせて対象を潰すという術式を持つ。
里香の力を試す為に投入されましたが、最終的には2人の連携と出現位置からあまり動かないという性質を逆手に取られて里香を使う事なく祓われました。
④ワーム型の呪霊
高専2年時点で保有していた呪霊で名称は不明。巨大な白いワームのような外見を持ちます。甚爾によって特級呪具・釈魂刀で切り裂かれて祓われました。
⑤虹龍
高専2年時点で保有していた呪霊。伝説上の龍への畏怖から生まれた白い東洋龍の様な外見をもつ呪霊。
手持ち呪霊の中で最高硬度と旅客機とも並走出来るスピードを誇っていましたが、甚爾の特級呪具・釈魂刀による攻撃で切り裂かれて祓われました。
⑥口裂け女
高専2年時点で保有していた仮想怨霊で妖怪口裂け女への恐怖から生まれた呪霊。
「わたしきれい?」と質問し、相手が回答する迄の間、互いに不可侵を強制する簡易領域を展開。
口裂け女に対しネガティブな返答を場合、巨大な糸切鋏による攻撃をされます。甚爾の特級呪具・天逆鉾によって糸切鋏の攻撃を防がれ、特級呪具・釈魂刀で切り裂かれて祓われました。
⑦格納呪霊
甚爾が所有していた低級呪霊（首に巻いていた芋虫のような形状の呪霊）で、口で飲み込んだ物を体内の異空間に保管出来、呪具等を格納が可能。
甚爾の死後は夏油が取り込みました。乙骨との戦闘で消滅した可能性。
⑧イカ型の呪霊（アニメオリジナル）
イカのような小型呪霊で鰭を前にして弾丸の様に扱われている。指鉄砲の形から打ち出したり、一度に大量に打ち出し弾幕として使用可能。
0巻にて死亡したはずの夏油が本編2巻から登場？！
夏油傑本人は一年前の『百鬼夜行』の際に乙骨との戦闘後、五条の手で確かに死亡していたのですが、夏油の呪霊操術と五条の心理的隙（夏油の遺体処理を家入硝子にせなかった事）に目を付け何らかの方法で羂索の手に渡り、夏油の遺体を乗っ取りました。
ちなみに、額の縫い痕は『縛り』。
漏瑚・花御・陀艮・真人ら未登録の特級呪霊達と行動を共にして、「人間を抹殺し、呪霊が人間に取って代わる世界を造る」という目的に協力する形で活動しています。
ちなみに、互いを相互利用しているだけで、羂索自身に賛同している訳でもなく信頼関係などは全くありません。
羂索(けんじゃく)の基本情報
プロフィール
| 現在 | 夏油傑の肉体を乗っ取り中 |
| 術式 | 肉体を乗っ取る術式（名称不明・羂索の本来の術式） |
| 領域展開 | 胎蔵遍野（たいぞうへんや） |
| 反転術式 | 使用可能 |
| 目的・計画 | 呪力の最適化 |
過去には加茂憲倫、現在は夏油傑の肉体を操る謎の人物の正体。全ての元凶である呪詛師で宿儺とも関わりがある事から千年以上前から活動していた術師である可能性。
他人の身体を乗っ取り、自らの野望を叶えるためだけに存在する。
現時点では、年齢、本来の顔、性別も不詳。
自分が関心を示さない相手に対しては極端な程に冷淡。
呪術以外のジャンルに対しても知識が多く、漫画を読み込んでいたり、最新の電子機器も難無く使用可能。お笑い・ギャグに関してはプロを自称する程に詳しく、厳しいツッコミと的確な批評で髙羽史彦は凹まされていました。
術式：肉体を乗っ取る術式
他者の死体に自身の脳を入れ替える事でその肉体を乗っ取ることが可能な羂索の本来の術式で名称は不明。
対象の肉体を乗っ取る事で、乗っ取った肉体に刻まれた生得術式も使用可能。また、その肉体の記憶もそのまま受け継がれます。
現在は、肉体乗っ取り中の夏油の呪霊操術を使用中。
過去に乗っ取っていた人物は4人
①史上最悪の術師：加茂憲倫
明治時代、呪術界御三家の名家・加茂家出身の呪術師。
当時の加茂家の当主、自身の知的好奇心や欲を満たす為ならば手段を一切選ばない人物で、他人を利用し踏みにじる事を何とも思っていない。
数々の悪行から「史上最悪の呪術師」「御三家の汚点」とまで呼ばれていた。
②特級呪物：呪胎九相図
加茂憲倫によって作成された特級呪物・九体の呪物の総称。
③虎杖悠仁の母親：虎杖香織
渋谷事変以前は敵として対峙していた、九相図長男の脹相が、悠仁が死に面した際に強い血の繋がりを感じ、兄弟であると認識。
虎杖悠仁が赤ん坊の時の記憶を見た際に、母親の額には夏油と同じ傷跡がありました。
④現在：夏油傑
そして、現在肉体を乗っ取り中なのが夏油傑です。
領域展開：胎蔵遍野（たいぞうへんや）
恐怖で歪む顔で作られた木の幹とそれを支えているのは異形の妊婦が並ぶ姿の領域展開。効果の詳しい説明などはないため諸々詳細不明ですが、重力を必中させて対象を潰すようです。
領域の範囲は宿儺程ではないが、宿儺の領域と同様、空間を閉じない領域展開。
術式を持つ呪霊：6種類紹介
①特級特定疾病呪霊「疱瘡神」
天然痘に対する恐怖から生まれた呪霊。領域展開が使用可能。
- 対象（1人）を棺桶に拘束する
- 棺桶ごと墓石で埋葬
- 3カウント開始→3カウント終了後に棺桶内の対象が天然痘に罹って死亡
②大鯰
地震を引き起こすと考えられていた鯰の怪異に対する恐怖から生まれた呪霊。
地面に大穴を空け、対象が落下するように錯覚させる。
③黒沐死
ゴキブリに対する恐怖から生まれた特級呪霊。
死滅回游で呪霊躁術から外され、仙台結界に投入されています。
④「あらゆる障害を取り除く」アジアの神の呪い
二足歩行・四腕で象のような頭部をもつ海外の特級呪霊。
「障害を取り除く」ということが絡む術式をもつ。
⑤反重力機構（アンチグラビティシステム）
羂索が過去に乗っ取った虎杖香織の術式で、重力を打ち消す能力でしたが、順転では出力が安定しない。羂索は術式反転で重力を発生させ、近づくものを地面に叩き落とすという工夫をした使い方をしていますが、使い勝手はイマイチ。
⑥無為転変（むいてんぺん）
特級呪霊の真人の術式で、真人を呪霊操術で取り込み「うずまき」で術式を抽出。
抽出した術式を複数回使用可能かなどは詳細不明。
夏油に扮した『羂索』：渋谷事変での行動
2018年10月31日、夏油に扮した『羂索』は五条悟を『獄門疆』に封印することを目的に、夏油と手を組む特級呪霊、夏油と関係を持つ複数の呪詛師たちと共に渋谷事変を起こします。
この渋谷事変は、建物・人的被害についてはもう計り知れません。
夏油（羂索）に関する時系列
■19:00 渋谷東急百貨店
東急東横店を中心に半径400mほどの帳が降ろされます。
■20:31 五条が現着してから即状況把握し、東京メトロ渋谷駅 B5F副都心線ホームにて、漏瑚・花御・脹相と戦闘開始！五条との戦闘により花御死亡。
真人が合流し、夏油（羂索）と五条がついに対面。
五条の六眼に映る情報は『夏油傑』と認識しますが、親友だからこその違和感を感じます。魂から夏油傑であることを否定しました。
偽夏油として暗躍していましたが、正体を明かす際に頭皮を外しながら「キッショ、なんで分かるんだよ」と発言したことで夏油傑本人ではないということが発覚。
偽夏油により五条悟は獄門疆へ封印されてしまします。
■21:27 さすが五条、獄門疆に封印はされましたが、獄門疆自体その場から持ち運びは不可能に。偽夏油は獄門疆のもとに残ります。
真人は虎杖を殺す為に、漏瑚は虎杖は殺さず宿儺にする為に、脹相は虎杖と釘崎を殺す為に動く出します。
■22:02 東京メトロ明治神宮前～渋谷間 冥冥＆憂憂が敵呪詛師に勝利した後、偽夏油と遭遇します。
偽夏油は『疱瘡婆』を残し、立ち去りますが、冥冥＆憂憂が勝利。
ここから、冥冥＆憂憂 VS 偽夏油の戦闘が始まります。
しかし、冥冥は無数の烏を呼び出し、偽夏油も夏油の術式の呪霊操術で蛇のような呪霊を呼び出したのです。その後の戦いの描写は特に描かれていなかったため詳細は不明。
■22:36(マレーシア現地時間) マレーシアクアラルンプールにて冥冥＆憂憂はクアラルンプールのホテルにいるとの情報から、危機を脱出したと思われます。
（※クアラルンプールと日本は時差が1時間ある（日本が1時間早い）。）
■23:36 渋谷警察署宇田川交番跡 真人と虎杖の戦闘中。虎杖が黒閃を決めて真人に勝利しますが、真人が逃亡。
そこに、偽夏油が現れ、優しく「助けてあげようか？」と声をかけます。
しかし、偽夏油は真人達を利用するだけ利用した後に取り込み、自分の力にするつもりだとを真人は察していたので、取り込まれる前に無為転変で殺そうとしましたが、攻撃は交わされて、真人は取り込まれてしまいました。
＼ 取り込まれてしまった真人についてはこちらの記事をクリック ／
そして、夏油傑の肉体に宿っている術師の名前が『羂索』（けんじゃく）と判明。
ここから偽夏油・羂索は、仕掛けを施していた1,000人の非呪術師に無為転変を施します。そして、獄門疆を持って逃亡。
ここで『渋谷事変』終わり、『死滅回游』が始まります！五条悟にとってもたった一人の親友がこんなことになっていたなんて、苦しい回でしたよね。
無茶苦茶な羂索…今後はどのような動きをするのでしょうか。
コメント